
3月23日10時0分配信 フジサンケイビジネスアイ
■補助金・減税 成長への追い風
補助金や減税など政府の景気刺激策を受けて、「エコカー市場」がにぎわっている。なかでも、ハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)に続いて、ガソリン車でありながら燃費性能を向上させた“第3のエコカー”が注目を浴び、市場の台風の目となっている。
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二酸化炭素(CO2)などの排出量が少なく、高い燃費性能を持つ車を対象に平成21年度から始まったエコカー減税。これを機に、エコカーという名称はこの数年すっかり定着した。
HVやEVなどがその代表格とされてきた。しかし昨年は、燃料1リットルあたり30キロとHV並みの燃費性能を実現したガソリンエンジン搭載の軽自動車が発売されたほか、今年は家庭用電源で充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)や低公害ディーゼルエンジン搭載のクリーンディーゼル車が相次いで発売され、選択肢が広がっている。
日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会発表の2月の新車販売ランキングでも、トヨタ自動車のHV「プリウス」が9カ月連続の首位、4位にも同社のコンパクトHV「アクア」が入ったほか、第3のエコカーを代表するダイハツ自動車の「ミライース」を含む「ミラ」が3位で、軽自動車は計6車種がランクインした。
エコカー市場で、存在感を示している第3のエコカー。ガソリンエンジンの性能の向上、車体の軽量化、無段階変速機(CVT)など既存の技術力をアップさせて電気やモーターを使わないでも、HVに迫る燃費を実現している。昨年夏以降、相次いで発売された第3のエコカーでは、実際の走行条件に近いJC08モードで1リットルあたり25キロを達成したマツダ・デミオ、同30キロのダイハツ・ミライースが市場を引っ張る。ミライースは今年1月までに7万台を超す受注となるなど快走中だ。
エコカーがここまで隆盛なのはなぜか。
ユーザーの視点から車を批評するモータージャーナリスト、岩貞るみこさんは「エコカーブームの背景には、そもそも石油資源枯渇の心配があり、環境問題への関心の高まり、そして昨年の東日本大震災後、さらに“堅実な車”を求める消費者ニーズが高まっている」と分析する。
軽自動車がトップテンの過半を占めているが、岩貞さんは「軽自動車は成長しており、使い勝手の良さ、安全性への配慮などが評価されている。走行時の音や振動への不満など、かつてのネガティブなイメージからは大きく脱した」とみている。
エコカーに追い風になっているのは、補助金と減税だ。4月からは補助金が再開され、平成27年度燃費基準を満たすなどすれば普通車で10万円、軽自動車で7万円の補助金を交付。エコカー減税でも、これまで100%減税(免税)はEV、HVなどに限られていたが、新制度は基準を満たせば第3のエコカーなどガソリン車も対象になる。
車両価格が100万円程度と安い軽自動車の場合、補助金と合わせて中には10万円以上も得になる車種もあり、メリットは大きい。補助金、減税については車種などにより異なるため、各メーカーのホームページや販売スタッフに確認したい。
岩貞さんは「購入時だけでなく、軽自動車は普通車に比べて維持費も安く抑えられるメリットがある。その品質と経済性から軽自動車、コンパクト車志向は強まるだろう」と話す。
《フジサンケイビジネスアイ 谷内誠》
感想
『ミライース』。リッター30kmが大きな話題となったこともあり、「これは売れるな」とは思っていたが、ワゴンRを抑えて軽自動車でトップに立つとは(ミラ含む)、予想を超える売れ行きである。
ホンダ渾身の『N BOX』がタントとムーブに勝ち(リンク先を表示)、軽自動車で3位と好スタートを切っているのに対し、『アルトエコ』でミライースに挑んだアルトが6位に甘んじているなど、スズキとしてはいまいち面白くない結果となった。それにしても『プリウス』は凄い(リンク先を表示)。
三菱が『パジェロミニ』の生産を終了することを発表した(リンク先を表示)。18年の歴史が閉じることになる。2代目がデビューしたのが1998年で、後継車が出る気配がなく、三菱にはもうパジェロミニを売る気はないと思ってはいたが…。ライバルの『ジムニー』と『テリオスキッド』が生産を終えるのも時間の問題かもしれない。
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