2012年07月20日

【フォーカス】富士重工(下)独自性強め存在感 「サンバー」戦略的撤退


7月20日5時0分配信 フジサンケイビジネスアイ

 2月28日、富士重工業の自動車事業の主力生産拠点、群馬製作所の本工場(群馬県太田市)は一堂に集まった役員、従業員らの涙交じりの大きな拍手に包まれていた。この日の軽商用車「サンバー」のラインオフをもって、同社は軽自動車の生産を終了。「テントウムシ」の愛称で知られる「スバル360」で1958年に参入して以来、数々のユニークな車を送り出してきた軽自動車の開発・生産の歴史に幕を下ろした。

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■さらば「サンバー」

 最後のサンバーを見つめる従業員や開発・生産に携わったOBの目は潤んでいたが、吉永泰之社長ら経営陣に感傷の様子はない。昨年打ち出した2015年度までの中期経営計画を策定する過程で、経営陣は歴史的な事業、市場成長が見込める分野であっても、自社の強みを発揮できないものからは撤退する決意を固めていたからだ。

 今もサンバーは、輸送事業者などから絶大な人気を誇っている。だが、軽は市場が国内に限られるうえ、スズキ、ダイハツ工業などの大手が低価格の「コモディティ(日用品)」として商品力を強化しており、吉永社長はこのまま継続しても勝機はないと判断した。

 さらに昨年度中にはごみ収集車事業、風力発電事業、クリーンロボット事業からの撤退も相次いで決めた。

 同社が選択と集中を急ぐ背景の一つには、主力の自動車事業で広がり始めた新たな生産方式のトレンドへの危機感がある。 独フォルクスワーゲンが先行し、日産自動車など日本勢も追随の動きをみせている「ユニット生産方式」の潮流だ。

 同方式は主要部品のモジュール化や共通化をこれまで以上に進めて製造工程を簡素化するもので、家電など電機各社で当たり前となっている水平分業による組み立て生産に通じる。生産量の大きい大手メーカーにとっては業務の効率化やコスト削減のメリットが大きい半面、電機業界では多くのメーカーが規模の力学でコスト競争の大波に飲み込まれている。

 小規模ながら独自技術を武器とする富士重工業は、生き残りのために「水平分業ではなく、手間暇をかける垂直型の事業展開を続ける」(馬渕晃専務執行役員)ことを選択。そのためには厳しいコスト競争にも揺るがない強い開発・生産体制を構築することが不可欠で、相次ぐ事業撤退はその布石でもある。

■土俵に残る一歩

 成果はすでに出ている。昨年11月に発売した「新型インプレッサ」は、前モデルの投入から4年後の全面改良となった。

 新型モデルの投入はこれまで7年周期だったが、開発期間が約半分に短縮。加えて、派生車のSUV(スポーツ用多目的車)「XV」もほぼ並行して開発した。これは08年以降、開発がストップしていた軽自動車のエンジニア約200人を登録車の開発にシフトした効果で、今後、主力車の投入サイクルは4〜5年に大きく短縮する計画という。

 「サンバーの生産終了は後退を意味しない。新しいスバルの歴史を刻む車を生み出す現場になる」(吉永社長)

 軽生産の伝統は途絶えたが、群馬製作所の生産ラインは今、トヨタ自動車と共同開発したスポーツカー「BRZ」やインプレッサなどが流れる多車種混流生産ラインに生まれ変わり、繁忙を極めている。

 撤退を次の成長の糧にする流れは確実に回り出してはいるが、世界の自動車メーカーの中で「独自性による存在感の強いブランド」(同)というポジションを確立する目標の実現は容易ではない。

 自動車事業とともにコアに位置付ける航空宇宙事業、汎用エンジンの産機事業も厳しい国際競争にさらされている。選択と集中はあくまで戦いの土俵に残るための第一歩で、コア事業の真の実力が問われるのはこれからだ。

《フジサンケイビジネスアイ 平尾孝》



感想
 以前、当ブログでも少し取りあげたが、スバルは今年の2月29日に『サンバー』の生産を終了し、1958年の『スバル360』からスタートした軽自動車の生産から、完全に撤退した。ダイハツからのOEM供給(相手先ブランド製造。今回の場合は、ダイハツが製造した車をスバルが販売する)により、軽自動車の販売は続ける(リンク先を表示)。


 そういえば、クラシックカーをモチーフとした車が流行った時期が過去にあった。たとえば、10年とすこし前にあった『ミラジーノ』なんかは、結構ヒットしていたので、覚えている人も多いだろう(リンク先を表示)。ほかに忘れてはならないのが、スバルの販売していた『ディアス・クラシック』と『ヴィヴィオ・ビストロ』である。

 ディアス・クラシック(リンク先を表示)はバンタイプの「ディアス」がベースで(正確にはサンバーディアス)、ヴィヴィオ・ビストロ(リンク先を表示)のベースは乗用タイプの「ヴィヴィオ」。この2台は上記のタイプの車のなかでは、最もデザインがまとまっていて、完成度が高いように思う。

 今のところ、大手自動車メーカーでクラシックタイプの車を売っているメーカーはない。どこかが造ってくれれば面白いのだが。ファッションの世界だと、10数年ごとにブームがやって来るらしいが、車の世界はどうなのだろうか?
 


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posted by ゆうすけ at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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