2013年12月10日

【視点】産経新聞副編集長・高橋俊一 自動車と電機 ショーにも表れた勢いの差


12月10日5時0分配信 SankeiBiz

 東京モーターショーが閉幕した。若者の自動車離れがいわれ、盛り上がりに欠ける懸念もあったが、国内自動車各社の意欲的な出展もあり、来場者は90万人を超え、前回2011年を7%上回った。これに対して、10月に開かれたアジア最大級のデジタル家電やITの展示会「CEATEC(シーテック)ジャパン」の来場者数は過去最低に落ち込んだ。目玉となる新技術も乏しく、産業としての勢いの差が展示会にも表れた。

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 「今年の目玉は何?」

 「4Kテレビですね」

 「今さら4Kっていうのもなあ」

 「でも、ほかにないんですよね」

 シーテックが開幕する前日の9月30日、担当記者とこんなやり取りをした。4Kはフルハイビジョンの4倍の高精細映像規格。確かに、ソニーとパナソニックが出展した有機EL(エレクトロルミネッセンス)の4Kテレビは国内初公開ではあるが、液晶の4Kテレビは普通に売られている。「夜景の暗い部分もくっきりと見える」と言われても目新しさは感じない。それでも「ほかにない」と言われれば仕方がない。10月1日の紙面には結局、「TV、高付加価値戦略 ソニー・パナが4K有機EL」という記事を掲載した。

 実際にシーテックに行ってみると、確かに4Kテレビが数多く並んでいる。有機ELを採用した4Kテレビの画質は美しく、パナのブースには行列もできていた。ただ、「欲しいか」と聞かれれば、「安くなれば…」という程度。「明日の暮らしと社会を創る技術力」という今年のテーマを象徴する製品には思えなかった。

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 シーテックで絶対に見たかった技術はほかにあった。日産自動車の自動運転車だ。デモ走行では、交差点に別の車が進入した際に危険を察知して自動的に停止したり、停車中の車をよけて走ったりする様子をみることができた。実用化のハードルは高そうだが、十分に未来を感じた。

 一方、モーターショーは興味をひかれる出展が多かった。世界初展示の車は76台と前回より約4割増加。自動運転車のデモ走行はなかったが、それが必要ないほど魅力的な車が並んでいた。

 目玉は、トヨタ自動車の燃料電池車「FCVコンセプト」だったか。流線形の車体には正直驚いた。02年に世界で初めてリース販売したFCV「トヨタFCHV」と全く異なるデザインだったからだ。トヨタFCHVはスポーツ用多目的車(SUV)タイプだったが、FCVコンセプトはより小型化を進め、セダンタイプを採用した。開発に携わった笠井敏裕・製品企画本部ZF主幹によれば、「乗用車から違和感なく乗り換えられる」ことを目指したのだという。

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 デザイン以上に驚かされたのが性能だ。水素をフルに充填(じゅうてん)したときの走行距離は約700キロ(JC08モード)。普通に運転しても500キロ以上を走れるという。約300キロとされたトヨタFCHVから10年あまりで格段の進歩を遂げた。それでいて搭載する水素量は少なくて済むのだという。FCVの弱点とされた低温下での始動も零下30度から可能といい、15年の市販に向けて実用上の問題点はほぼクリアできたといっていい。

 ホンダは市販予定のFCVこそ展示しなかったが、ハイブリッド車(HV)に生まれ変わる高級スポーツカー「NSX」のコンセプト車を出展。日産も遊び心を加えた電気自動車(EV)「ブレイドグライダー」を披露した。各社の出展車からは、世界市場を見据えて「新たな市場を創る」という強い意気込みが感じられた。

 一般消費者も注目するモーターショーやシーテックは、来場者に驚きや期待を感じさせる場だ。すぐに市販する計画はなくても、「商品化できたら世の中が変わりそうだ」というワクワク感を持たせてほしい。残念ながら、電機メーカーの出展からはそうした期待を感じることはできなかった。

 技術では優位にありながら事業で後れをとり、市場を失う。国内総合電機メーカーはそんな負の歩みを繰り返してきた。だが、もはや優位に立つ技術はないのではないか。2つのショーを見て、そんな思いにもとらわれた。

《SankeiBiz 高橋俊一》



感想
かつて信頼性と機能性を武器に、世界を席巻した日本の電機メーカー。しかし近年では、サムスンなど韓国メーカーにテレビの世界シェアで大きく水をあけられていたり、2011年の世界の電機メーカーの売上高の順位では、4位に日立が入っているものの、パナソニック、ソニーがそれぞれ9、10位に甘んじていたりと、「電化製品は日本製が世界一」というのは、完全に過去のものとなった

信頼性と機能性は今でも世界トップレベルなのだが、市場はそれよりもリーズナブルな方を支持したということか。日本の電化製品も、日本車のように信頼性・機能性・リーズナブルの3つを備えれば、過去の栄光を取り戻すことができるだろう。




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